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Butterflies in his stomach.

 夕べも今朝も頭痛なし。

●1チームも帰されることなくプロトンは無事パリにたどり着いた、まさに奇跡。例年と違うのは、パレード走行で勝利チームのシャンパン乾杯がなかったこと、シャンゼリゼ周回コースが立入禁止で無観客であること

●今年もジャンが鳴り響いて最終周回。ジャンヌ・ダルク像前のノルウェー・コーナーも無人、ここを左折してフラムルージュを通過、最終右ベンドから直線。コース内を並走するカメラが捉える先頭のモルコフ、しかしトレックのストゥイヴェンとマッズ・ペデルセンに間に入られ、サム・ベネットは4番手。エースを気にして何度か振り返る、そのモルコフをかわしてストゥイヴェン、これを発射台に左へ世界チャンピオン、右へマイヨ・ヴェールがスプリント開始… いやもう脚色がぜんぜん違う、サム・ベネット圧勝! ゴールラインを通過して吠える、何度も何度も絶叫して、バイクを下りるとそれを頭上に掲げた

●サム・ベネット物語。ボーラ・ハンスグロエに在籍していた3年間はサガンがいたのでツールには出ることもできなかった。その一方2018年ジロでステージ3勝、2019年ブエルタで2勝と実績じゅうぶん。クイックステップに移籍した今年念願叶い、ステージ2勝とポイント賞。マイヨ・ヴェールを着てシャンゼリゼを勝ったのは2011年のカヴェンディッシュ以来

●総合トップスリーの表彰台、3位リッチー・ポートに涙。ツール出場10回、35歳にして初のポディウム。来年は移籍して(イネオスか?)アシストとして働くとのこと

●ポガチャルのスピーチはじつに好感の持てる控えめで模範的な内容、チームへの感謝ももちろん忘れない。しかし今回のUAEメンバーはスプリンターのクリストフがいたし、山岳アシストが期待されたファビオ・アルとダビデ・フォルモロが早めリタイヤ。たまにデラクルスとポランチが引いていたくらいで、ポガチャルほとんど独力だったといっていい、改めて脱帽

●この日ポガチャルが乗った黄色のV3-RS、コルナゴのツール総合優勝は意外にも初めて。同社公式インスタグラムには、工場でこのイエローのフレームを持つエルネストの写真がアップされているところ、そのキャプションに驚愕

 One week ago, Ernesto Colnago had butterflies in his stomach. He had a feeling, based on his decades in cycling, that @tadejpogacar would ride into Paris in the yellow jersey. Not only that, it would be his first win in the Tour de France where the bike actually carried his name. What did he do? He made sure there was a very special bike ready. Grazie, Ernesto, your destiny has been achieved.


●異例ずくめだった今大会、いちばん象徴的だったのはひまわりが枯れていたこと。選手・関係者のマスク姿とともに、長く記憶に留めておきたい

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