デルタ伝説にヤられた若い客の話。

　夕べも今朝も頭痛なし。

　先日、馴染みのイタ車専門店にチンクエチェントを引き取りに行った際に工場のリフトに乗っていた赤のデルタ、今どきではめずらしく１６vだった…　が、なにかがものすごくヘンだ。下回りのサビや、ゴムやブーツのヒビ割れ具合、全体的なヤレ具合など、同店が扱う個体にしては程度が悪すぎる。そして、一見して感じた強烈な違和感の所以は…　ツートンであるべき前後バンパー、および黒であるべきサイドスカートが、あろうことか赤一色に塗られてしまっているのである！

　恐る恐る「社長、これは…？」と問うと、初めてやって来た若いお客さんだと。どんなきっかけかデルタ伝説にヤられ、どうしても欲しくてどっかのテキトーな中古車屋で買っちゃったと。案の定コワれまくって途方に暮れていたとろ、同店のHPに巡り会って持ち込んできたのだとのこと。う〜んこれ、ひととおりやってもらうにしてもここまでアレでは、ちゃんと走るようにはならないだろうな。それにしても、同色に塗っちゃう業者てのはいくらなんでも酷すぎるし、どうしても欲しかったとはいえそんな個体を買うやつは気の毒というよりバカ。まったく同情できません、ハイご苦労さん。