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ジロ第19ステージ、サイクルロードレースの伝説。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ジロ第19ステージ、2級・リース峠→フィネストレ峠(チマ・コッピ)→3級・セストリエーレとこなし、最後は1級・バルドネッキアの山頂ゴール。

 残り90km、フィネストレ峠の登りに入ると、それまでのミッチェルトン・スコットに代わってチーム・スカイがプロトン先頭に、フルームのためにペースを上げる。並びはプッチョ、デ・ラ・クルス、セルジオ・ルイス・エナオ・モントーヤ、ケニー・エリッソンド、フルーム、ポエルス。するとなんと、残り86.5km地点でサイモン・イェーツが遅れ始め、そこでまずはプッチョが仕事を終える。

 デ・ラ・クルスの引きに代わって残り84.5km地点、逃げ残っていたL.L.サンチェスを吸収して集団はひとつに。82km地点でエナオ・モントーヤがチギれていったのは誤算だが、連日の仕事ぶりからすれば無理もない。残り81km地点から未舗装区間に突入、デ・ラ・クルスが終わってエリッソンドに代わるが、コイツいったいなにやってんのか、やたら引きまくるからポエルスが後ろでついて来れてないって! しかしシッティングのまま目一杯ペースを上げ続けるエリッソンド、なんなんだコレは?! と思いきやその背後からフルームがアターーック! 山頂まであと5km、さらに2つの山岳が待ち受ける、ゴールまでまだ80kmもあるんだぞ!

 そのあとに起こった出来事は近代の常識では測れない、こんな勝ち方が最後にあったのはエディ・メルクスの時代だろうか? 一晩経った今もなんだか信じられない。独走でチマ・コッピ山頂を通過、高速ダウンヒルで後続とのタイム差を広げる。追走はデュムラン、ピノー、ミゲル・アンヘル・ロペス、カラパスにFDJのアシスト、ライヒェンバッハの5名だが、新人ジャージを争うミゲル・アンヘル・ロペスとカラパスは回らない。それでも1対3だが、最後の山岳バルドネッキアにさしかかる頃にはタイム差は3分に、前日までのフルームとデュムランのタイム差2分54秒が1日でひっくり返る!

 漫画でも描かれない80km独走勝利、見事フルームがマリア・ローザを獲得。以下、総合2位:デュムラン(40秒)、3位:ピノー(4分17秒)、4位:ミゲル・アンヘル・ロペス(4分57秒)、5位:カラパス(5分44秒)。チマ・コッピの登りで遅れたポッツォヴィーヴォは総合6位に順位を落とし、サイモン・イェーツに至ってはこの日じつに39分遅れてゴール、総合トップ10から陥落。

 例年に比べてアツさが足りないと嘆いていたところで目を覚まされ、中継開始から生で全部見た、間違いなくサイクルロードレースの伝説となるステージ… しかし勝負はこれで終わりじゃない。なんもかんもは今日決まる、その第20ステージは1級山岳3連発の山頂ゴール。

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