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土蔵の解体(その4)。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 土蔵には現代の建物のような基礎はなく、柱は地面に置かれた基礎石の上に乗っている。一方でウチの蔵は、地面から膝丈の高さで四方ぐるっと、コンクリートが打ってあった。なるほどこれは、柱の下部が腐って強度が保てなくなるなどしたため、柱を内包するかたちでコンクリで固めて補強したのだろう… 時期としては昭和の初期ころか。

 ところが、オフィス&ガレージ建設の検討段階で、蔵をリフォームする案が浮上した際、いったいこのコンクリの内部はどうなっているのか確かめるべく、一部をはつってみてびっくり仰天。蔵の柱はコンクリを貫通して地面まで届いているのではなく、膝丈に打ったコンクリ囲いの上に乗っかっていたのだ!

 「土蔵+かさ上げ」で検索すると出てくる、ジャッキで蔵全体を持ち上げ、真下に型枠を作ってコンクリートを流し込み、固まったところでその上に降ろす。防火のための分厚い土壁で重量も相当あるところ、こんなことがその昔にできたなんて(←ジャッキアップせず、そのままの高さにキープしながら柱をぜんぶ膝下で切り落とし、代わりにコンクリ枠を作って乗っけることも考えられるが、どうなんだろう?)。いずれにしても、鉄筋が入っていない素のコンクリ土台に加え、梁や柱の虫食いも相当程度進んでいたことから、この蔵を再生する価値はなしと判断したもの。
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