SSブログ

ジルベール、ナショナルジャージを着てロンドを勝つ。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 クイックステップのエースはもちろんボーネン、かつての王者も次週のパリ〜ルーべで引退する(予定)。だから残り56km、この日2回目のオーデ・クワレモントでジルベールがアタックしたのはチームとしての陽動作戦。次のパテルベルクに突入する前、単独先頭のジルベールと集団との差は30秒、そしてここで優勝候補の一角ヴァンマルケ(キャノンデール)が落車で消える。

 パテルベルク、コッペンベルグと高難度区間三連発をこなし、タイム差は約1分に広がった。集団ではトレンティンがボーネンを擁護、サガンやヴァン・アーベルマート(BMC)らにうまく脚を使わせる… が残り38km、ターネンベルクの登りでボーネンがパンク! すかさずメカニックがスペアバイクに交換するが、これがメカトラ!! ここでエースは逃げるジルベールに切り替わった。

 残り18km、ラスマイのオーデ・クワレモント。50秒先のジルベールを懸命に追うサガンがなんと落車! これに巻き込まれたのはオリヴァー・ナーセン(AG2R)とヴァン・アーベルマート、すぐさま復帰できたのはヴァン・アーベルマートだけ。

 残り14km、最後のパテルベルグを抜け、コミッセールやチームカーに叫んでタイム差を聞くジルベール。追ってくるのはヴァン・アーベルマートとヴァン・バール(キャノンデール)、抑えに入るテルプストラ(←うまい!)の3名、その差50秒なら決まった! フラムルージュを通過し、観客の声援に応えながらゴールしてくるベルギーチャンピオン… なんとバイクを降りて頭上に掲げ、歩いてゴールラインを超えるとは! 世界チャンピオンになった(2012年)ときより重いこの勝利、ナショナルジャージを着てロンドを勝つなんて!

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感