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勝負の分かれ目、カルフール・ド・ラルブル。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 第120回パリ〜ルーベ、ゴールまで残り17km地点。全長2100mの石畳、セクター4:カルフール・ド・ラルブルはこの日最後の☆☆☆☆☆。ここに突入した7名はゼッケン順にワウト、キュング(FDJ)、マチュー、ジャスパー・フィリプセン、ガンナ、ペデルセン(トレック)、デゲンコルブ(DSM)。アルペシンのみ2名、フィリプセン以外全員エースナンバー、追走は2分後ろでこの中から優勝者が出るのは間違いない激アツの展開。

 先頭を引くフィリプセンが走行ラインを変えようと右に斜行する、背後からアタックしようと加速しかけたマチューも右に寄る、この動きがその後ろに付けていたデゲンコルブを路肩に押し出してしまって落車! ここまでじつにいい走りを見せていたベテラン選手の不運に世界中が絶叫する中、ワウトが加速。これにマチューが反応し2名で抜け出すかたち、しかし石畳区間が終わって舗装路に戻るところでワウトが踏みやめた… ここでリヤタイヤがパンクするとは、自転車の神よ!

 そのまま独走でゴールに向かう、後続とのタイム差は30秒。今年もヴェロドロームに鐘が鳴り、マチューがガッツポーズでゴールラインを切るところ、そのすぐ後ろでもう1周回るフィリプセンも拳を突き挙げるじつにめずらしい映像。2位争いはワウトとのマッチスプリント、これをフィリプセン制してもう一度ガッツポーズ、アルペシンのワンツーフィニッシュ。


●それにしてもフィリプセンの仕事ぶりは素晴らしかった。ベルギー人だし春のクラシックにはこれまでも出ていたものの、パリ〜ルーベは初出場。ピュアスプリンターの枠を飛び越えて今後の活躍に期待

●2015年大会の覇者デゲンコルブは2分半遅れて7位フィニッシュ。ゴール直後、競技場の芝生に倒れ込んで泣き叫ぶデゲンコルブ、歩み寄ってその身体に手を置き謝罪するマチューとフィリプセンの映像にはグッときた

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