SSブログ

デニス・メンショフ、雄叫びとともにガッツポーズ。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ジロ・デ・イタリア最終ステージ、ローマ市内の14㎞の個人TT。総合2位のディルーカと1位のメンショフの差は20秒。下位から順に次々とスタートが切られ、最後はもちろんディルーカ、メンショフの順、3分間隔。

 バイクカメラが追うディルーカの背中からは、炎が上がっているかのごとき気合いの走り。雨で濡れた石畳、きついコーナーでも踏む、踏む、踏む! しかし中間計測ではメンショフもいいタイムで来ている。沿道からはダニーロ!ダニーロ!!ダニーロ!!!の声援、観衆がバリケードを両手でバンバン叩く中、ディルーカ暫定16位の19分27秒でゴール。あとは結果を待つのみ… が、それはゴール前1㎞地点で起こった。

 トルクがかかった後輪が、濡れた石畳で滑ってなんとメンショフ落車! 自分より前方に滑って行ったバイクを一刻も早く取り戻そうともがくメンショフ、身体の右側が泥だらけのマリア・ローザ、ああー自転車の神よ! しかし転倒した瞬間にはチームカーの右後ろドアが開いてメカニックが飛び出しており、ルーフからスペアバイクを下ろしてメンショフを乗せる… 最後の1㎞を踏み倒してゴールしたタイムは19分06秒、落車してもディルーカより21秒も速いとは! これまでどんなときでも無表情、サイボーグのようだったこのロシア人が、雄叫びとともに何度も何度もガッツポーズをして、23日間の壮絶な闘いの幕が閉じた。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0