「GR ヤリス」珍車確定。

　夕べも今朝も頭痛なし。

　都内の金融機関に勤める学生時代からの友人・大山くん（仮名）はクルマ好きで、北関東の実家にはFD3Sをはじめいろんなのを隠し持っているのだが、東京では「これでいいんだもん。」とフツーのヴィッツにずっと乗っている。そんな彼に、シャレで「GR ヤリス」を買わせようと思いついた、なんたって予約締め切りが今月末だし。1.6L ターボ 272馬力、価格は456万円とバカバカし過ぎるこのクルマ、これをベースとした新型WRカーを2021年シーズンに実戦投入予定ってなんじゃいソレは、市販するのはレースで活躍してからにしろよ。

　するとなーんと、コロナの影響で来季投入見送りの発表あり！　2021年も現行ヤリスWRCで参戦、2022年シーズンからはレギュレーション変更でハイブリッドエンジンになるとのこと。するとこの「GR ヤリス」は、レースに出ないのに市販するという宙ぶらりんの、後世に語り継がれるほど恥ずかしい珍車になるのは確定、大山くんに勧めるのはしゃれがキツ過ぎる。予約したみなさんどうするんでしょうか、キャンセルの場合は１０万円のデポジット（←そんなの取るのかよ）から、５千円の手数料を差し引いた９万５千円の返金になるとのこと、いやはや。

　なお、「The Grand Tour」シーズン３・エピソード１０でジェームズ・メイが乗っているのは、２年前に欧州限定で発売されたヤリス GRMN（ガズー・レーシング・マイスター・オブ・ニュルブルクリンク）という別物。1.8L スーパーチャージャーで212馬力、ああーオレの人生にまったく関係のない知識がまた増えた。