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フィリップ・ジルベールの漢気。

 この2日間頭痛なし。

 休養日開けのツール・ド・フランス第16ステージ、この日も逃げが容認され、メイン集団では何も起こらず。

 4級→4級→2級→1級→1級とこなして下ってゴール、2級ポルテ・ダスペの登りでジルベールがアタック! 山岳ジャージのチームメートを援護するこの攻め、山頂を先頭で通過し、後ろでアラフィリップが2位通過。しかし峠の下りでジルベールが落車、崖下に転落!

 なにしろここは1995年にファビオ・カザルテッリ(モトローラ)が落車死亡した下り。背筋がビリッと寒くなりながら経過を見守ると、崖下から引き上げられたジルベール、カメラに向かって親指を立て、バイクにまたがって走り出す! あれだけの落車でなんでもなかった… はずはなく、レース後の検査で左膝蓋骨骨折が判明してリタイヤ。しかしその状態であと約60km、1級山岳を2つ越えてゴールするんだから普通じゃない。

 山岳ジャージは次の1級マンテ峠を1位通過、しかし最後の1級ポルティヨン峠の登りでアダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)が単独アタック! 山頂で、2位通過のアラフィリプとのタイム差は約20秒。あとは10km下ってゴールだが、6.7km地点でなんと先頭のイェーツが落車。あわててリスタートするイェーツの横を赤い水玉がすっ飛んで行く、(たぶん)今日は山岳ポイントの上積みだけが狙いだったのに、今大会ステージ2勝目がついてくるなんて。31分遅れでゴールした先輩に駆け寄って抱き合う姿に涙、ジルベールは敢闘賞を受賞。

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