マチュー、パリ〜ルーベも圧勝する。

　夕べも今朝も頭痛なし。

　ボーネン、カンチェラーラ、サガン、これ以上の選手はもう現れないんじゃないかと思っていたものだが。間違いなく彼らの上をいくマチュー・ファンデルプール、第１２１回パリ〜ルーベを圧勝。勝負を決めたのはゴールまで残り６０km（！）、セクター１３：オルシ（☆☆☆）でがつーんと踏み込み独走に持ち込む。あとの５つ星、残り４９kmからのセクター１１：モン・サン・ペヴェルの入口で後続に１分、出口で１分半。残り１７km、セクター４：カルフール・ド・ラルブルで３分はもう決まった。

　今年もヴェロドロームにジャンが鳴り、世界チャンピオンが１周半するあいだ後続は誰も来ない。先週のロンドに続いてクラシック連勝、このレースは去年に続いて２連勝。

　３分後、ようやく競技場に入ってきた追走３名はフィリプセン、ペデルセン、ポリッツ。マチュー逃げ切りの抑え役で脚を使ってなかったフィリプセンがスプリントを制し、このレース２年連続で同一選手によるワンツーフィニッシュとはじつに珍しい。アルペシンはミラノ〜サンレモ以降、今年のクラッシクレースを３戦連続で制覇中。


●セクター１９：アランベール（☆☆☆☆☆）の入口に設けられたシケイン、じつにいいアイディアと思料

●レースを通して素晴らしい仕事ぶりを見せたアルペシンのアシスト、フェルミールスは６位でフィニッシュ。VERMEERSCHはこれまで「フェルメルシュ」と表記されていたはず、２０２１年大会でコルブレッリの２位になり、世界中がフェルメルシュっていったい誰？と思った　…のは別人なの！

　フロリアン・フェルミールス（ロット）２５歳・ベルギー
　　２１年：パリー〜ルーベ２位
　　今年２月のレースで落車、大腿骨骨折

　ジャンニ・フェルミールス（アルペシン）３１歳・ベルギー
　　２２年：ブエルタ第１９ステージ３位