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子泣きアタック。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 追い込まれた小さい子どもが「うぇ〜ん!」と半ベソかきながら両腕をグルグル回す、夕べのフルームのアタックはまさにそんな感じ、名付けて「子泣きアタック」。

 ツール・ド・フランス第15ステージ、「魔の山」モン・ヴァントゥー頂上ゴール。残り7㎞の地点で残ったのはフルーム、リッチー・ポート、コンタドールのわずか3人。2対1なんだからフルーム絶対有利、行けるところまでポートに引かせながらコンタドールから目を離さず、相手のアタックに反応していきさえすればいい局面… にもかかわらず自らアタックするって、一体どういうこと? しかも、重いギヤに入れるでもなくそのまま全力でいってるもんだから、ゼンマイのおもちゃが壊れたみたいな異常なまでの高ケイデンスで、見ていたこっちもなんだか引き気味で。

 一人飛び抜けて強かった夕べのクリス・フルーム、間違いなく英雄誕生の瞬間を目撃したのだろうが、今ひとつしっくり来ないのは彼のアタックが、過去の歴史的名勝負をキメた数々のアタックのどれにも誰にも似ていないせいでか。その不気味さに、画面で見てても「うっわ、なんだコイツ?!」と背筋がサムくなったんだから、目の前でヤられたコンタドールの心中やいかに。

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