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トム・デュムラン、マンガでしかありえないステージ優勝。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ワコーズの「スーパーハード」、ドアノブとリヤゲートのオープナーにも塗ってご満悦。それにしてもこのクルマのドアノブのデザインは、さすがジウジアーロ大先生である。外はもちろんだが、内側のノブも天才の仕事ぶり炸裂で。

 ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ、1級山岳の頂上ゴール。登坂距離は4.1kmと短いが、勾配は最大で19%! 残り3.4kmで逃げ集団を吸収すると、プロトンからバルベルデとキンタナが交互に飛び出して揺さぶりをかける。これについていく有力どころはホアキン・ロドリゲス、チャベス、マイカ、アル、ロッシュら、フルームはもひとつ調子が悪そう。残り2.7km、総合2位のデュムランがアターック! これは一旦潰されるが残り1.7km、デュムランまたまたアターック(その2)!! なんでこんなに登れるんだ、この選手はTTスペシャリストじゃなかったのか?

 フラムルージュを通過して、追走はフルーム、マイカ、ホアキン・ロドリゲスの4名に絞られた。残り500m:ついにデュムランが捕まり(ここでマイカがチギれて3人に)、残り400m:ホアキン・ロドリゲスがアタック! う〜んこれで決まったか、と思われたものの残り300m:ホアキンをかわしてフルームがアターック! 例のシャカシャカの、とんでもない高ケイデンスで回す回す、たまらずデュムランがチギれ、ホアキンがなんとか喰らいついていこうとするがどんどん差をつけるフルーム。さすがは今年のツール勝者、これまで遅れ気味に見せていたのは得意のマイペース走法だったのね、いずれにしてもこれでステージは決まった…

 と誰もが思ったその後ろで、ホアキンを抜き去って加速してくる白/黒のジャージは… デュ、デュ、デュムラン〜? オイオイさっきチギれただろ完全にぃ〜! とこっちも混乱しながら見ていると、えええー? ゴール前50mでフルームに追いつき追い越して、でも見た感じケイデンスは両者変わらないようだが… かかっているギヤが違うのか! こんなステージ優勝なんてマンガでしかありえない、いやーっものすげえもんを見たーっ!

 トム・デュムラン、ジャイアント・アルペシン、24歳・オランダ。ステージと総合の表彰台で見せた笑顔は、どことなくフースホフトに似ている(←ということは野性爆弾にも)。今後どこまで伸びるのか、もう少し体重を落とし経験を積んでいけば、グランツールの総合優勝を常に争う選手になること間違いなし。
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