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文学周遊:佐々木譲「笑う警官」。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 本日の日経夕刊「文学周遊」は、佐々木譲「笑う警官」。狸小路が紹介されているのは、主人公・佐伯警部補が私設の捜査本部を構える8丁目、「JAZZ&BAR BLACK BIRD」がある(ことになっている)から。

 で、記事の最後に編集委員 毛糠秀樹氏が記述しているのは「本作には、世間からごうごうたる非難を浴びて辞職に追い込まれた2人の警察官僚の名前が出てくる。しかも、全く毛色の異なる人物として。作者のエリート嫌い、念が入っている」 …気づかなかったーっ!

 あわてて本棚から本書を取ってページを繰ったが、なかなか見つからないのもそのはず、北海道警の幹部の名前だと思ったらそうじゃないんだもん(以下、ハルキ文庫212頁から引用)

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 諸橋は言った。
 「じゃあ、この名前を頼む」
 諸橋は、ふたつの名を模造紙に記した。
  小林幸二
  中田好昭

  (中略)

 植村が訊いた。
 「どんな野郎なんです?」
 諸橋が答えた。
 「空き巣の常習犯だ。ふたりとも、ピッキングじゃなく、鍵を盗んで使った」

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 平成12年1月に発覚した新潟少女監禁事件において、少女発見当日に温泉ホテルで(図書券を景品に)麻雀をしていたのが小林幸二・新潟県警本部長および中田好昭・関東管区警察局長。

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