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難解なレース、分かりやすいレース。

 夕べも今朝も頭痛なし。
 
 ジロ・デ・イタリア第4ステージは終始出入りが激しく、各チームの意図が理解しかねる難解なレース。序盤は30人ほどの逃げ集団に対し10分以上遅れてプロトン、容認された(と思われた)逃げの中で入れ替わりアタックがかかって落ち着かない。すると残り50㎞あたりからアスタナが猛然とプロトンを引き始め、これによりメイン集団は破壊されて20人程度が残るだけに。総合勢ではアスタナ:アル+アシスト4枚、スカイ:リッチー・ポート+2枚、ティンコフ・サクソ:コンタドール+マイケル・ロジャース、エティクス・クイックステップ:ウランだけ。

 なぜそんなにシャカリキに引いているのか、10分は開き過ぎなので「先頭との差を2分くらいまで詰めろ」の指示ではないか、との浅田監督の解説もいまひとつ腑に落ちず、そのタイム差も9分〜6分の間で不安定に表示が変るイタリアンGPS。アスタナは逃げ集団に2名送り込んでいたうちカタルドは残しつつ、ゼイツをおろして5枚体勢で引き倒す徹底ぶり、残り20㎞あたりでは15人の逃げに対して2分まで詰めた。

 残り14㎞地点、最後の3級山岳手前の街中で、逃げ集団からそーっと抜け出した(笑)のはダビデ・フォルモロ(キャノンデール・ガーミン)。この22歳のイタリアの若者が、なんとそのまま逃げ切ってしまうとは! プロ初勝利がジロのステージ優勝、自転車の神は時々こういうことをなさる。総合勢は3級の上りでアルがアタック! コンタドールとリッチー・ポートがこれをマークした一方でウランはつけずにタイムを落とした。

 続く第5ステージは2級山岳の頂上ゴール、一転して分かりやすい展開に。シャヴァネル(IAM)を含む5人の逃げ、10分差でプロトンの構図で推移。残り10㎞・集団とのタイム差4分半、先頭グループからヤン・ポランチ(ランプレ)が単独アタック! なんとそのまま逃げ切ったとは素晴らしい、前日に続く若手のステージ勝利(23歳、スロベニア)。

 総合勢は残り5㎞地点でコンタドールがアターック! すかさずアルとリッチー・ポートがつき、互いにアタックの掛け合い! この3人にアスタナのミケル・ランダが追いついてアルをアシスト。ゴール直前までランダに引かせてアルがスプリント。シャヴァネルに続く3位入線でボーナスタイムを獲得するも、総合はコンタドールがトップに(2位・アル:2秒、3位・リッチー・ポート:20秒)。表彰台でシャンパンを抜き、バキューンと今大会1発目!

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