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学校事故。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 8月初、小4の長男が通う小学校から発信された緊急保護者会召集メールに「本校職員の事故の件」とあったため、先生のどなたかが交通事故にでも会われ危機的な状況なのかと心配したところ、後日これは教諭がプールの女子更衣室に盗撮カメラを仕掛けたという破廉恥な事件であることが判明。このとき自分は、学校側が本件を「事故」と表現したことについて違和感を感じた。

 さらに、このたび配布されたPTA「理事会だより」の『校長挨拶』に「7月末に発生しました職員事故につきましては、まずもって申し訳ないという気持ちでいっぱいです」とあり、再び「事故」という言葉が使われていることから、これはなにかの間違いではなく学校側が意図を持ってこのように表現していると理解した。

 そこで、校長先生の見解を伺いたいと、下記の趣旨の文章をこどもの連絡帳に書いて持たせたところさっそく先方より架電連絡あり。ぜひお目にかかってご説明致したいとの申し出であったところ、そこまでしていただくアレではないのでこのお電話で、と。

(1)本件は、貴校職員が引き起こした破廉恥な事件であるが、これを「事故」と表現するのはいかなる背景・意図があるのか

(2)もしかすると学校関係の世界では、本件のような「事件」のケースにおいても「事故」と表現する慣わしがあるのか。仮にそのような場合でも、本件は世間一般の常識に照らし「事件」と表現するのが適当と思料するがいかがか

(3)本件、貴校が学校として真摯に対応してきているのにもかかわらず、これを貴校自らが「事故」と表現してしまうと、「若い職員が余計なことしやがって、こんなのは学校側からすれば事故みたいなもんだよ、まいったまいった」などと一切の管理責任を棚に上げ、学校はむしろ被害者だといった不遜な考えでいるかのような誤解を招くのではないかと心配している次第


 先方の話を総合すると、上記(2)の予想が的中。学校教育の場では「学校事故」という用語が使われていて、「授業中に怪我をした」や「教職員による行き過ぎた指導・体罰」など、様々なケースを総称したもの(事案によっては学校が損害賠償義務を負ったり、教職員が刑事責任を問われるなどの事態にもなる)であるとのこと。当方指摘はもっともであり、このような(いわば業界)用語をそのまま使用したのは思慮に欠けていた、たとえば「本校職員による不祥事」などと表現すべきであったと反省しているとのこと。

 「学校事故」、勉強になったなぁ(?)。校長先生のていねいな対応にお礼を申し上げ、気持ち良く電話を置いた。
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