アシストのつもりが、勝ってしまった男。

　夕べも今朝も頭痛なし。

　東京競馬場に伝説は生まれず。割れた４番人気のヘリファルテ、４コーナーを回り切れずに大きく膨らみ、懸命にムチを入れて立て直すデムーロだが、流れ込んでの８着。


　ジロ・デ・イタリア第１ステージ、残り４kmで逃げが吸収され、集団スプリントに備えるプロトン。前目にグライペル、ニッゾーロ（トレック）、カレブ・ユアン（オリカ）らが位置取るところ、ボーラが３人を揃えた。

　残り２km、ボーラのアシストが一人、集団先頭に躍り出る。エーススプリンターのサム・ベネットを探すためにチラチラと後ろを気にしながら集団を引くが、まだ若いからか引きつけが甘く、間隔が開き過ぎの様相でフラムルージュ。残り距離がなくなっていき、後ろで集団がモガき合う中、なんとそのまま逃げ切りゴール！

　え？　ルーカス・ポストルベルガー（オーストリア）ってぜんぜん聞いたことないのはそのはず、グランツール初出場でこれがプロ初勝利の２５歳。こんなことがあるのもジロならでは、マリア・ローザに加えポイント賞と新人賞ジャージも獲得、今後の活躍に期待。