前例のない建物。

　夕べも今朝も頭痛なし。

　オフィス＆ガレージの火災保険、先日見積りを頼んだのに、代理店のH君がなかなか連絡してこない。来週の引き渡し日スタートで契約しなければならないので進捗状況を問い合わせたら、本日夕刻すっ飛んできた。

　思いがけず時間を要した理由というのがじつに面白く、なにしろこんな建物は「前例がない」のだとのこと。延べ面積135㎡の２階建てなのに主たる用途はガレージで人が住んでいない、そんなことって本当にあるの？ と最初は保険会社に信じてもらえなかったという。保険料が多少安くなるので「住宅」で認めさせようとしたH君、図面を見せて説明しつつ１階は車庫だが２階は居室、水道は建物脇に引いている、だから本件は住宅なんだと。しかしこれは外水道であって建物内部に引いているのではないので「水ぬれ」の損害は生じ得ない、したがってその分を割り引いてもらいたいと要請したとのこと。

　これに対し保険会社から、トイレも風呂もなく、そもそも中に水道を引いてない物件は「住宅」と見なすことはできないので、「事業活動保険」の範疇となるとの見解が示された由。H君「力不足で申し訳ございません！」と平身低頭しつつもこのたびは初めてのケースでたいへん勉強になったと、ただし今回のこの経験を、今後の保険屋人生でもう一度生かす局面は「正直なところ来ないかもしれません」（爆笑）。