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「電気グルーヴのメロン牧場」(ロッキング・オン)。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 自分はロック好きなので、これまでの人生で電気グルーヴには何の縁もなかった。ところが先日、池袋LIBROでたまたま見かけた「電気グルーヴのメロン牧場 ー花嫁は死神 5」なる書籍、ロッキング・オン・ジャパンでの語り下ろしを数年分まとめたものとのことだが、語り合われていることがなにしろ下らない! いやいや、そうはいってもそこはさすがに、下らない中にも高いI.Q.が光る… とかではなく、ただもうひたすら下らない! ←だけどそこが面白いという味わいで。

 電気グルーヴのことは一切知らないので、出てくる人物も楽曲・アルバムも他のバンドもほとんどわからないけれど、それでも何カ所もで爆笑した本作。本屋で手に取ってみて初めて買えた、通販では永遠に注文しなかったであろう大当たり。なお読了後、前作の「4」も読みたくなったのはAmazonで注文するのでよい。

 一方、こちらは通販で取り寄せた浅田次郎の最新刊「ブラック オア ホワイト」。「内容紹介」に「バブル全盛期、経済の最前線に立った商社マンの夢を通して近代日本の実像を描き出す野心作」とあればだ。幻冬社アウトロー文庫になっている作者自身の切った張ったの体験を下地に、「プリズンホテル」的な大騒動が繰り広げられると思うわな、なにしろ「バブル」で「商社」なんだから。当然そこに「オー・マイ・ガァッ!」的バクチの要素をふんだんに盛り込みつつ、ところどころ「天切松」的な人情噺で締めるという、これはもうブッちぎりのエンターテイメント小説に違いない、と。

 ところが、届いたのを読み始めてみると、これは「沙高樓奇譚」に通じる系統ですか…。本屋で手に取ってパラパラすれば買わなかったのに、と己の不明を恥じた。

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