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マシュー・ヘイマン、北の地獄を制す。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 今年もヴェロドロームにジャンが鳴り、5人によるスプリント勝負に持ち込まれた。競技場の向こう正面で先に出たのはマシュー・ヘイマン(オリカ・グリーンエッジ)、しかし250km超を逃げてきたこの無名の選手(失礼)に襲いかかるのはボーネン、ヴァンマルケ、スタナード(スカイ)、ボワッソン・ハーゲン(ディメンションデータ)の錚々たるメンバー。ゴール前ボーネンが踏み込んで、交わす? 交わす… ああー交わせないぃ〜! まさかのヘイマン、両手を挙げて1位入線。

 レース中盤は10人程度の逃げ、1分遅れでカンチェラーラ・サガン擁するメイン集団、両者の間に横風区間で飛び出した10人程度のグループ・ボーネン。ここをトニ・マルティンが引きまくるので、カンチェラーラはなかなか差を詰めることができない、アシストはもうだいぶ前からジャスパー・ストュイヴェンただ一人… するとゴールまで68km地点、逃げ集団にいたポポが脚を止め、ドリンクを飲みながら下がっていく… 現役最後のレースで見せたこのアシスト魂!

 前の2グループが合流、これを40秒差でカンチェラーラ・サガングループが追う展開で迎えた46km地点モンサン・ペヴェル、言わずと知れた5ツ星。ジャイアントのデバッケルとシンケルダムの3番手を走っていたカンチェラーラが自ら滑って落車! 直後にいたサガンは左斜めに交わしつつ前輪を持ち上げ、続けて後輪も引き上げる「バニーホップ」で見事カンチェラーラを乗り越えた(←しかしその後ろに位置取っていたテルプストラはまともに巻き込まれた)。この結果、カンチェラーラはレース先頭から3分遅れて万事休す、サガンも1分に差が広がって挽回困難な状況に。

 残り16km、最後の5ツ星カルフール・ド・ラルブルで一人加速したセプ・ヴァンマルケ。このレース3年前に、ヴェロドロームまでカンチェラーラとサシで競って2位に負けて泣いた。今年はどう〜しても勝ちたい気迫で一時ボーネン以下に10秒の差をつけたのだが… 競技場手前で吸収され、ゴールスプリントは4位で表彰台に上がれず。

 それにしてもJ SPORTSは史上初、夕方5時半からパリ〜ルーベ完全生中継。前半:永田・飯島、後半:谷口・クリムラで実況・解説したのも画期的。これで北のクラシックが終わり、今週末からはアルデンヌ三連戦、忙しい!

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