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ツール・ド・フランス、最初の休息日。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ツール・ド・フランス第9ステージ、序盤に2級→3級→3級とこなして超級山岳が2発。さらに4級のあともうひとつ超級を登って下り、13km平坦でゴール。

 最終局面、3つ目の超級モン・デュ・シャの登り、バルギル(サンウェブ)が単独先頭。残り32km地点、メイン集団からアルがアタック! しかしこれは、メカトラに見舞われたフルームがチームカーを呼ぶのに手を挙げたのを見てから仕掛けたのがバレバレじゃないの! リッチー・ポートらに自制を促されたのか、フルームが追いついてくるまで待つ一幕。

 山頂を通過して下りに入った残り23km地点、複合カーブの切り返しでイン側の草むらに落ちたリッチー・ポート。バイクは左側の崖下に、自分は滑っていって右側の山肌に激突。巻き込まれたダン・マーティンはリスタートできたが、リッチーは首を固定されて救急車に(←後刻、鎖骨および骨盤骨折と判明、Noooooooooooooo!)、前日まで39秒遅れの総合5位。

 下りきった平坦区間でメイン集団から飛び出したバルデ、バルギルに追いつき追い越して単独先頭に。しかし残り2kmで捕まって、フルーム、ウラン、バルデ、バルギル、フグルサング、アルの6人でゴール前スプリント。ウランで決まったかと思われたことろにバルギルが差してきて、右腕を挙げてガッツポーズ! ハンドルに顔を埋め、泣いて勝利を喜ぶバルギル、大会スタッフはステージ優勝者のためのシートに導いた。…が、後刻の写真判定の結果は、ウランが残していた! 山岳の表彰台に立ったバルギル、多少バツの悪い表情で。


●ウランの勝利はじつにひさしぶり、2014年ジロ第12ステージの個人TT以来。このときはエヴァンスからマリア・ローザを獲得(←似合わなかったなぁ)、16ステージでキンタナに渡るまで着用、総合成績はキンタナの2位(3位:アル)

●プリモシュ・ログリッチェ、ロットNL、スロベニア。昨年のジロ第1ステージ個人TTで、トム・デュムランに1/100差で破れたものの、第9ステージ個人TTでは見事ステージ優勝。だからこの選手、TTスペシャリストなのかと思っていたら、このクイーンステージを存在感のある走りでこなし、4分19秒遅れの第4集団でゴールするとは! 将来が楽しみな選手

●1つ目の超級コル・ド・ラ・ビッシュの下りでマイカ(ボーラ)、ヘスス・エラダ(モビスター)、ゲラント・トーマスらが落車。「G」は鎖骨骨折でリタイヤ、前日まで12秒遅れの総合2位

●残り28km地点、モン・デュ・シャの登りでコンタドールがチギれる。誰かのアタックに反応できなかったのではなく、ハンガーノックなどのトラブルでもない、単にメイン集団のペースについていけなかった。一旦は撤回した引退だが… 5分15秒遅れの総合12位まで後退

●コンタドールが遅れたあと、メイン集団ではアル、リッチー、フルームが次々にアタック、これにキンタナがついて行けずにチギれた。最初の休息日前の総合順位はフルーム以下、2位:アル(18秒)、3位:バルデ(51秒)、4位:ウラン(55秒)、5位:フグルサング(1分37秒)、6位:ダン・マーティン(1分44秒)、7位:サイモン・イェーツ(2分02秒)、8位:キンタナ(2分13秒)、9位:ランダ(3分06秒)、10位ジョージ・ベネット(3分53秒)、11位:メインチェス(5分00秒)

●この日タイムアウトになったデマールを含め、エースを失ったのがじつに6チーム(リッチー、カヴ、サガン、ヘーシンク、イザギレ・インサウスティ。加えてコンタドールとキンタナが不調なら、今年も… いやいや、まだ1週目が終わったばかり、何があるかわからない!
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