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必然だったワクチン敗戦。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 昨日の日経朝刊「インサイドアウト」に標題の記事が載った、サブタイトルは「不作為30年の官、民のはしご外す」。限られた紙面に収めるべくだいぶ無理してまとめた印象ではあるものの、自分の疑問に概ね答えた内容はさすが日経。


 ジロ・デ・イタリア第3ステージ、後半に3級→4級→4級とこなしたあと、カテゴリーはないがけっこうな登りの中間スプリントポイントを越えての平坦ゴール。8人逃げ、プロトンとのタイム差は4分前後で推移。サガンで勝ちたいボーラが集団をコントロール、いまや大ベテランになったボドナールが引く。

 最終局面、ゴール前15kmのスプリントポイントを先頭で越えた2名は、逃げのメンバーから残ったシモン・ペロー(アンドローニ・ジョカットリ)とタコ・ファンデルホールン(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)。集団から追走に出たチッコーネ(トレック)とギャロパン(AG2R)が15秒遅れ、プロトンが30秒遅れでポイント通過、逃げの2人が捕まるのは時間の問題と思われた…

 が、ボーラのアシストも残り少なくなって統率が乱れ、きれいにまとまって追えない集団。追走30秒、プロトン40秒まで開いた残り9km過ぎ、ファンデルホールンが単独アタック。渾身の踏み込みでシモン・ペローを引きちぎり独走に持ち込む、なんという勇気! ユンボから今年移籍してきた27歳・オランダ、所属するのはCCCのライセンスを受け継いだワールドチームだが要するにワンティ、格下感は否めない。

 そんな選手がフルガスで逃げる逃げる、フラムルージュ通過時点でタイム差15秒。ドキドキしながら見守るゴール前、まさに雪崩のように迫る集団を4秒振り切り、グランツール初出場にして初ステージ優勝。逃げ切り勝ちがどれほどの偉業かは、ユンボの選手までもが祝福に駆け寄ったことでもよくわかる。

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