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イカ焼き。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 昨日、妻と近所のスーパーいなげやで買い物をしていたところ、鮮魚コーナーで大きな声を出している作業着姿のオジサンがいた。歳は60前後か、発泡スチロールのトロ箱でなにかを持ち込んで来たらしく、店のスタッフに威嚇気味に指示しているのを遠くからチラ見していたら妻が「あの人、ウチの薬局の患者さんだ。いつか薬を届けるのに、あなたに付き合ってもらったことあったでしょ」と言う…

 思い出した。数ヶ月前、受けた処方箋の薬の在庫が足りずに業者から取り寄せたものを、声が大きくめんどくさい全額医療扶助の患者なので家まで届けることにしたのだが、ちょっと心配なのでついてきてくれないかと。チンクエチェントも入っていけないような細い路地の奥だったため、離れたところに駐めて待機していたので顔は見ていないが、住んでいたのはこんなのまだあったのか!というような、築40年は優に超えている木造平屋の貸家だった。

 買い物を済ませて帰宅する車中、あのトロ箱なんだろね、と妻が言うので「あれはイカだ」とキッパリ。その昔、つまらないあれでもって懲役に行っていた際、中で知り合った若いやつの面倒を見るとはなしに見てやった。そいつは今では故郷の新潟で漁師の仕事を継いでいるが、今だに「兄貴」と慕ってくれていて、祭りの前の日にイカをトロ箱一杯送ってくれる。それをあのオジサンはイカ焼きにして売って小遣いにするのだが、自分じゃ捌けないのでスーパーいなげやに持ち込んで、胴とゲソを分けてワタを抜いてもらったんだ、と。←まぁたそんな作り話〜、と妻は笑っていたのだが。

 そして本日、文化の日恒例の、近所の商店街の祭り。毎年のことだが、まずは中学のPTAが出している屋台に行って売り上げに協力。次は何を食べようかとブラブラしていたら、昨日のあのオジサン発見。それが読み通り、鉄板でイカを焼いていたもんだから、妻が「なんでわかったの?!」と驚愕。ま、この程度を見通せたくらいじゃ小説家にもなれないって。
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