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マッテオ・トレンティン、不思議な選手。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 マッテオ・トレンティン(エティクス・クイックステップ)という選手はじつに不思議な脚の持ち主である。2014年のツール・ド・フランス第14ステージ、容認された12人の逃げ集団によるゴールスプリント。ピュアスプリンターのような切れ味でも、早めロングスパートでもない、他の11人(注)がもがき合う大外をジワ〜〜〜ッと追い上げてきて、みごと差し切ってしまったんだよなぁ。風貌もちょっと不思議で、なんとなくオツムが足りないような(失礼)、あんまり細かいこと言っても仕方がないようなかんじで。

(注)けっこうすごいメンバー。この日のリザルト順にアルバジーニ、タランスキー、ホセ・ホアキン・ロハス、エゴイ・ガルシア、バク、ゲシュケ、ヴィショ、ブラット、ゴチエ、ジュリアン・シモン、バークランツ


 ジロ・デ・イタリア第18ステージ、基本的に平坦。容認された24人の逃げ(含む山本元喜)、メイン集団とのタイム差は14分。ゴールが近くなり、逃げ集団からブランビッラとモレノ・モゼール(キャノンデール)の2名が抜け出した。追走にサッシャ・モドロ(ランプレ)、ニキアス・アルント(ジャイアント・アルペシン)、イヴァン・ロヴニー(ティンコフ)、トレンティンの4名、先頭とのタイム差はわずか15秒。

 ゴール前3kmの石畳の激坂で先頭2人のアタックの打ち合いは壮絶だった、モゼールの口が「ぬぁあああ〜!」て言ってたし。どちらも引き離されず2人でフラムルージュにさしかかる、並びはモゼールが前、その後ろでブランビッラは2度3度とシューズのバックルを締め直す… 

 ↑これがスプリントに備えてと見せかけて、じつは無線で入っていた「トレンティンが迫っているから前に出るな」の指示によるものだったとは! しかしそれを知らないこっちは驚いた、なにしろ残り700mで突然青いジャージが後ろから現れて、残り250mで前の2人を並ぶ間もなくかわしそのままゴール! こんなことってあるのか… と思った一方、一昨年のツールを思い出せばこの選手らしい勝ち方ではある。表彰式でのトレンティンの表情は… 相変わらずちょっと足りない、この男に大事なことは相談できないようなかんじで。

 なお、メイン集団は13分半遅れでゴール、この日も無事にマリア・ローザを守ったクルイシュヴィックだが… 今日明日の山岳2ステージ、このまますんなり行くとはどうしても思えない。

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