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ジェンダーバイアス。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 旧聞に属するが、ジロ開催期間中のニュースとして伊勢志摩サミット開催の件。来日した各国首脳の動向にかかる報道に続き「一方その頃、パートナーたちは昭恵夫人の案内で…」の映像、奥さん連中に混じって1人、男性がいた。え、なにこのオッサン? あ、メルケル首相のダンナか! と気付くとともに、そんな自分に深く恥じ入った。

 ↑で思い出したクイズ。オーストラリアにて、出勤途中に子供を学校で降ろすつもりで走行していた車が、歩行者を避けそこねて対向車線からきたトラックと正面衝突。大破して運転していた父親は即死、同乗の少年は頭部を強打して意識を失ったものの生命はとりとめそうということで、脳神経外科の手術ができる大病院に救急車で運び込まれた。

 当該病院には、同様の症例の大手術を何回もこなした著名な脳外科医がいる。欧州や米国の学会にも招ばれて何度も講演したこともある、この分野の世界的オーソリティー。ところがこの脳外科医、手術室に横たわる患者を見て、手にしていた電動ドリルを取り落として言った「この患者はわたしの息子である。だからわたしには手術ができない」

 さて、これはいったいどうしたことなのか? 脳外科医と患者との関係如何? 即答できない人たちは、たとえ観光旅行とはいえ、オーストラリアに来てほしくない(森巣博「無境界家族」)。






 森巣は
 (1)患者は脳外科医が前妻との間にもうけた子供である
 (2)患者は脳外科医の婚外子である

 を思いついた人たちもオーストラリアには来てほしくない、大腸菌だらけの茅ヶ崎の海で泳いでいてください、としたうえで答えを明かす。その脳外科医は、事故で運び込まれた少年の母親であると。「著名な」「脳外科医」で「オーソリティー」とくれば、それは男性だと思うのは偏見であり、また差別、つまりジェンダーバイアスであると。


 ところで、三重県真珠振興協議会が企画し各国首脳に贈られたラペルピン。代表7カ国をあらわす7つの真珠をあしらったアイディアはいいと思うし、実際にこれを首脳がつけた映像も流れて宣伝になっただろうけれど… オオッ、俺もそれ欲しいー! とはならなかった。残念ながらデザイン力が圧倒的に不足、要するにダサいんだよな… 日本人がやるからこうなる、イタリア人なら違うのに、と思うのも偏見か。

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