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2020年ツール・ド・フランス、とんでもない結末。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 2011年ツール・ド・フランス、第19ステージ(ラルプ・デュエズ、区間優勝はピエール・ローラン)を終わって総合首位はアンディ・シュレック、3位カデル・エヴァンスとのタイム差は57秒。第20ステージ・個人TT、タイムが伸びないアンディの一方、逆転したバーチャルタイム差をどんどん広げて爆走するエヴァンス。ゴールして、走破タイムを見て小首を傾げたのは、暫定トップのトニー・マルティンに7秒及ばなかったから。自身初の総合優勝だけでなく、この日ステージ優勝もしたかったのか…



●前日総合2位のポガチャル、ログリッチェとのタイム差57秒はまず逆転不可能 …と世界中が思っていたところ、ログリッチェよりじつに1分56秒も上回ってマイヨ・ジョーヌ獲得

●序盤で「TGV」が叩き出したタイムは破られることなく、レミ・カヴァニャがホットシートに座り続ける。146人中127番スタートのファンアールトがようやくこれを上回り、さらに138番スタートのデュムラン(途中で交換せずTTバイクのまま登坂)が上書きしてユンボ暫定ワンツー

●ポガチャルとログリッチェの左右2画面、57秒あった総合タイム差がじわじわと縮まっていく。緑棒のマイナスタイム表示がついにプラスの赤棒に変わったのがログリッチェ残り4km地点、国際映像は2人並んでモニターを見つめるファンアールトとデュムランの硬い表情を捉える

●とてつもないタイムで走り切ったポガチャル、今大会3度目のステージ優勝を決めて最終走者の結果を待つ。マイヨを失ったことを知りながらも最後まで踏み続け、ゴールして路面に座り込むログリッチェ、駆け寄ったチームメイト2人は言葉が見つからない様子でしばらく側に立ち尽くしている

●予想どおり前半流して温存し、最後の登坂に賭けたカラパスだったが、同区間走破タイム7位でポイント加算ならず。山岳1位はポガチャル、10ポイント獲得してマイヨ・アポワ確定

●21歳の総合優勝は近代ツールで最年少(注1)、昨年のベルナル(22歳)よりも若い。総合、山岳、新人賞の三冠は、新人賞が創設された1975年以降初(注2)

●前日総合4位のリッチー・ポートが激走。前日3位のミゲルアンヘル・ロペスとのタイム差1分39秒をひっくり返し、総合3位に上がって表彰台に。ロペスは振るわず総合6位まで順位を落とした(4位:ランダ、5位:マス)

●総合敢闘賞はヒルシに決定

(注1)1904年、第2回大会でアンリ・コルネが19歳で総合優勝。上位4人が途中で列車に乗ったことが発覚したため、総合5位のコルネが繰り上がった

(注2)総合、山岳、ポイント賞の三冠は1969年にエディ・メルクスが達成
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クラーウアナスン、独走で2勝目。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ツール・ド・フランス第19ステージ、山岳ポイントは中盤の4級ひとつだけ、マイヨ・ヴェールと区間優勝の争いに特化したリエゾンステージ。「クレルモンフェランのTGV」ことレミ・カヴァニャ(クイックステップ)の単独逃げ、主にボーラが引くプロトンはタイム差を1分台にキープ。サム・ベネットは終始サガンをマーク、サガンがボトルを飲むときは自分も飲み、補給食を摂るときは同時に摂る徹底ぶり。

 当初の逃げが吸収され集団がひとつになったのが残り36km、以降の飛び出しで新たに形成されたのは

 ルーク・ロウ(イネオス)
 サガン(ボーラ)
 オリバー・ナーセン(AG2R)
 サム・ベネット(クイックステップ)
 デヴェナインス(クイックステップ)
 ストゥイヴェン(トレック)
 GVA(CCC)
 トレンティン(CCC)
 ジャック・バウアー(ミッチェルトン・スコット)
 メツゲッツ(ミッチェルトン・スコット)
 ニキアス・アルント(サンウェブ)
 クラーウアナスン(サンウェブ)

 この世界最高峰の12名、複数加わったチームも4つある。ゴールまで16kmの地点でボアッソンハーゲンら追走3名と1分50秒、メイン集団とは2分半差、逃げ切りの雰囲気濃厚となったこの局面でトレンティンがアタック! これをサガンとベネットが自ら脚を使って潰し、逃げ集団がいったん落ち着いた、そのタイミングでクラーウアナスン単独アタック!!

 じつに不思議な瞬間であった。誰も追わない/追えないままスゥーーーっと差が広がって10秒、20秒。そのまま独走を続けるクラーウアナスン、残り1.8kmで並走するバイクカメラに「How much time? Time?!」と怒鳴る、1分と聞いて勝利を確信。今大会ステージ2勝目、チーム3勝目とはアストニッシング!


 今晩これからの第20ステージ、なんもかんもが決まる36kmの山岳TT。総合はもちろんだが、山岳賞もアツい。ゴールのプランシェ・ドゥ・ベルフィーユはカテゴリー1級、この最後6kmの登坂タイム順で山岳ポイントが付与される(10、8、6、4、2、1)。山岳賞争いは現在、1位:カラパス(74)、2位:ポガチャル(72)でその差2ポイント、ジャージを守りたいカラパスは平坦部分を流し、最後の登りでシャカリキに踏んでこの区間だけポガチャルより速ければいいんじゃ? と思っていたところ、実際そのとおりであることが昨日の中継終了時のクリムラさん解説で判明。

 また、活躍中の若手のうちTTに実績があるのがファンアールト、クラーウアナスン、ケムナ。一方で未知数なのがクスとヒルシだが、いずれにしてもこの過酷なコースでどこまでやれるのか注目。

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超人ファンアールト。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ツール・ド・フランス第18ステージ、1級→3級→2級→1級から超級山岳プラトー・デ・グリエール(ボーナスタイム・ポイント)を越え、30km下り基調でゴール。

 20人程度の逃げ集団からさらに先行した5名はカラパス、クヴィアトコウスキー、ビルバオ(バーレーン・マクラーレン)、ヒルシ、エデ(コフィディス)。3つ目の山岳まですべて先頭で通過したヒルシだが、2級の下りで落車! すぐにリスタートしたが、内側に入ってしまった左のブラケットを拳で叩いて戻そうとする、走りながらそれはヤーメーロー!! ←さすがに直らないので、諦めてクラウチングポジションをとり全速で峠を下る、画面に表示された速度は90km …こいつはマトモじゃない。結局さいごまで追いつくことはなかったが、今大会3度目の敢闘賞を受賞。

 このステージ、見事逃げ切ったのはイネオスの2人。クヴィアトが引くかたちで1級と超級をカラパスに獲らせ、山岳ジャージを確定。ゴールまで残り30kmを並走、肩を組んでゴールラインを通過した。区間優勝はクヴィアト、意外にもこれがグランツール初優勝。

 この日のファンアールトはひと際すごかった。超級でメイン集団を引き倒し、山頂手前で仕事を終えたはずだった… が、山岳ポイント通過直後の未舗装区間でパンクして遅れたリッチーに、同じく引き終わったデュムランとともに合流。プロトンに戻りたいリッチーだけがこのグループを引くのかと思ったら、「アシストに戻れ」の指示でユンボの2人も回る! 残り10km、リッチーとデュムランが集団復帰するタイミングでチギれたものの残り4km、パワージェルを吸いながら単独で戻ってきたシーンには鳥肌が立った。最後はメイン集団のゴールスプリントを先頭で制し、ステージ3位のボーナスポイントを消す超人ぶり。

 総合は、超級で遅れたイェーツとウランが2つずつ順位を落として7位と8位に。ログリッチェがリーダージャージをキープ、2位:ポガチャル(57秒)、3位:ミゲルアンヘル・ロペス(1分27秒)4位:リッチー・ポート(3分6秒)、5位:ランダ(3分28秒)、6位:マス(4分19秒)。


●「本日のクス」、超級の登りで「SEPP」のロードペイント発見! 山頂手前でのマスのアタックを潰しに行く、今日も涼しい走り

●ヒルシはバイク交換することなく、曲がったブラケットのまま完走。こいつは間違いなくマトモじゃない

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本日のクス。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 超級2発のツール・ド・フランス第17ステージ、初登場ロズ峠の山頂ゴール。逃げはアラフィリップ、ゴルカ・イザギレ・インサウスティ(アスタナ)、ケムナ、カラパス、ダン・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション)の5名、集団とのタイム差が最大6分では逃げ切りは厳しい。

 最終局面、最後まで逃げ粘ったカラパスが吸収されたゴール前3km、なんとセップ・クスがアタック! これに反応したのがミゲルアンヘル・ロペス、クスをかわして単独先頭に。ログリッチェが追走体制に入るところ、ポガチャルは遅れる。ヴィノクロフ大佐の誕生日に、ロペス見事にステージ優勝。総合順位もひとつ上げて3位に、ウランを抜いて表彰台圏内。

●ひとつ目の超級からプロトンを引くバーレーン・マクラーレン、前日総合7位のランダの順位を上げるため、5位・イェーツ、6位:リッチーを疲れさせたい。さらにはランダのステージ優勝までも視野、とのクリムラさん解説だったが、肝心のエースが残り4kmで遅れてしまったのではざんねん

●今大会、最終局面で常に、エースの他にアシストを4〜5枚残しているのがユンボ・ヴィズマ。これで心を折られたのがベルナルだが、←そもそもこれはスカイ得意の戦術だったわけで。いずれにしても、この日のバーレーンの引きでヘーシンクやファンアールトがいつもより早めに終わり、デュムランも残り4kmまで。バーレーンの作戦の主眼ではなかったにしてもおかげさまで、最強チームでも攻略の仕方はあることが、みなさんわかりましたか!

●「本日のクス」、のちのインタビューによればアタックは計画通り、他チームのエースに追わせて脚を使わせる作戦だったとのこと。ロペスに突き放されたのでアシストに戻り、ログリッチェとポガチャルを見送ったあと、56秒遅れのステージ4位でフィニッシュはじつに立派

●ロペスの優勝インタビュー「標高2,000mを越えるこの登りが自分に合っているとわかっていた。ロズ峠のような大きく長い登りはコロンビアの家のそばにある登りに似ているからね」

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ヒルシとケムナ。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ツール・ド・フランス第16ステージ、4級→2級→2級→1級(ボーナスタイム・ポイント)と越え、3級山岳の山頂ゴール。容認された総勢23名の逃げ集団、プロトンとのタイム差は12分以上に開く。

 1級の登り、最後まで粘ったのはカラパス(イネオス)とケムナの2名。山頂手前で踏み込むケムナ、ジロ総合優勝者を置き去りにして山岳ポイントをトップ通過し、下りで差を広げる。そのままゴールまで20kmを独走し、見事ステージ優勝。ヒルシとケムナ、もう一歩届かなかったステージの直後、すぐに結果を出してくるとはじつに頼もしい若手登場。

●ケムナでの勝負にそなえ、逃げ集団の先頭を引くダニエル・オス。メイン集団とのタイム差を保ちつつ、逃げから余計なアタックがかからないよう睨みを利かす、先輩さすがです

●レース序盤、ゴデュがリタイヤしてしまった… 今大会はこれまで、記述の機会がなかった「本日のゴデュ」。これからは「本日のクス」に変更することと致したい

●2つの2級をトップ通過したローラン、山岳ポイントトップタイに並ぶ

●この日も1級の登りで遅れ始めたベルナル、スプリンターのグルペットに入るほどの絶不調、27分半遅れでなんとか完走




●さきほど、ベルナルのリタイヤの発表あり

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二本の脚、売ります。

 夕べも今朝も頭痛なし。

●2回目の休息日で実施したPCR検査で、陽性者なしの発表あり

●ランス・アームストロングのYouTube、第15ステージの振り返り回で「Wout Van Aert is a fuckin’ freak. This guy is a freak」と絶賛。なお、リモートゲストがアンディ・シュレック

●9月13日、トーマス・デヘントのツイート。過去に2回勝ってますけども… これは逆に、今年のステージ優勝の決意か?

 For sale. Pair of legs. Slightly used. Good enough to win any kind of race except Tour de France stages. Dm if interested.

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スロベニアの2強(その2)。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ツール・ド・フランス第15ステージは後半に1級を2つ越え、超級山岳グラン・コロンビエールの山頂ゴール。その全長17.4kmの登り口で、逃げるローランとゴグル(NTT)2名とメイン集団とのタイム差は1分48秒。ユンボが牽引するプロトンではヘーシンクが仕事を終えて下がり、ファンアールトの引きに切り替わった。

 ゴールまで残り13km、ペースアップする集団が単独で粘るローランを飲み込むタイミングで、プロトン最後尾でベルナルが遅れ始める! さらに集団は絞られていき、わずか12名が残って迎えたゴール前、一旦リッチーが前に出てオオッ?と思わせたが、最後の最後はまたもやスロベニアの2強。ステージ優勝はポガチャル、今大会2勝目。


●ステージ序盤にイギータ(EF)が2度落車、手首を骨折してリタイヤ。1度目は逃げが決まる前のアタック合戦中、集団先頭のユンゲルス(クイックステップ)が後続のイギータに引きの順番を回すべく右にはけた。ちょうどそのとき振り返って後ろを見ていたコロンビアチャンピオン、前輪をユンゲルスにハスられて落車。リスタートしたものの直後のラウンドアバウトで、ブレーキを握れずに再度落車。チームカーに収容される際、泣いていた様子の映像にこちらも涙

●確変進化中のファンアールト、牽引から離脱したのはゴールまで8.8km地点。超級山岳を9km近くも引き倒し、その途中でデフェンディング・チャンピオンもチギれるとは、いったいどこまで強くなるのか

●じつに7分20秒遅れてフィニッシュしたベルナル。←同じグループに、付き添いのクヴィアトコウスキーや逃げていたローランのほか、仕事を終えたファンアールトもいたのにシビれた!

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サンウェブ、波状アタック3連発。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ツール・ド・フランス第14ステージ、前半に4級→2級→3級と越え、ゴールのリヨンの街の手前に4級が連続して2つあるコース。2級の登り、サガンとサム・ベネットとのポイント差を縮めたいボーラが集団を強力に牽引、マイヨ・ヴェールをチギることに成功。サガンの今大会初ステージ優勝にも期待がかかる展開に。

 50名ほどが残った集団が1つ目の4級に差し掛かった残り11km地点、まずはティシュ・ベノートが単独アタック! 続いて、2つ目の4級を越えたあとの残り4km地点でアタックしたのがヒルシ!! ←これをサガンやGVA自らが脚を使って潰しにいった残り3km、カウンターでクラーウアナスン!!! サンウェブの波状アタック3連発、見事に決まってそのまま独走。2日前は後輩のための小さいガッツポーズだったが、この日は両腕を大きく広げてゴールラインを通過した。

 驚いたのはゴール直後、クラーウアナスンに駆け寄ったチームメイトがなんと4人もいる! お膳立てしたベノート、ヒルシのほかにキャスパー・ペデルセンとニューエンハイス、最終局面にこれだけ揃えるサンウェブのチーム力恐るべし。キャスパーは15秒遅れで雪崩れ込んだ集団で、メツゲッツ(ミッチェルトン・スコット)、コンソンニ(コフィディス)、サガンに続くステージ5位でフィニッシュ。つまり、クラーウアナスンが捕まっていた場合はもう1枚、スプリントのカードもあったということ!

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スロベニアの2強。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ツール・ド・フランス第13ステージ、1級→3級→2級→3級→3級→2級(ボーナスタイム・ポイント)と越え、1級山岳ピュイマリーの山頂ゴール。逃げ集団とプロトンとのタイム差は一時10分以上に開き、前と後ろは別々のレース。

 容認された逃げ集団17名のうち、ステージ優勝が期待される登りに強い選手はバルギルかアラフィリップか、ダン・マーティンかソレルか、昨日ステージ2位のピエール・ローラン(B&B)にも期待… と思っていたところ、最後の2級を単独先頭で越えたのはシャフマン(ボーラ)。25秒遅れの追走はダニエル・マルティネス(EF)とケムナ(ボーラ)の2名だが、当然ケムナは付き位置。ピュイマリーの登りをマルティネス自分だけの脚でシャフマンを追う、しかし追いついたとしても2対1で圧倒的に不利、どうするマルティネス?

 残り3km、タイム差16秒でのクリムラさん解説「もしかするとマルティネスは、わざとタイム調整しているのかもしれませんね。追いついたらケムナが行くのはわかっているので、ちょっとこうジワジワと、ここはあえて追いつかない。きつくなってから一気に行くという」 …なるほど! 1.6kmで追いついて3人に、しかしシャフマンにはもう脚がなく、すかさずカウンターで行くべきケムナがワンテンポ遅れたのでは勝負あり。前哨戦ドーフィネを総合優勝したコロンビア期待の24歳、見事ピュイマリーを制す。

 後ろの総合争いは、まず2級の登りでギョーム・マルタン(総合3位)とバルデ(総合4位)が遅れる。最後の1級でアタックしたポガチャルにログリッチェが反応、数秒遅れてリッチー、ランダ、ミゲルアンヘル・ロペスが続くが、ここでなんとベルナルついていけなーい! 総合順位が大きく動いたこのステージ、マイヨ・ジョーヌはログリッチェがキープ。以下、2位:ポガチャル(44秒)、3位:ベルナル(59秒)、4位:ウラン(1分10秒)、5位:キンタナ(1分12秒)、6位:ミゲルアンヘル・ロペス(1分31秒)、7位:イェーツ(1分42秒)、8位:ランダ(1分55秒)、9位:リッチー・ポート(2分6秒)、10位:マス(2分54秒)。総合トップ10にフランス人がいなくなり、バルデは完走したものの落車した際に頭を打ったことから脳震盪の症状ありとして、翌日未出走の発表。

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ヒルシ、敢闘する(その2)。

 夕べも今朝も頭痛なし。

 ツール・ド・フランス第12ステージ、今大会最長の218km。4級→4級→3級→2級(ボーナスタイム・ポイント)と越え、さらにゴールまで25km細かくアップダウンが続くコース。

 レース後半、3級の登りでサンウェブが動く。まずはティシュ・ベノートとセーアン・クラーウアナスンが抜け出し、これに売り出し中のヒルシが加わって3名態勢に。そして2級山岳の登り、28km地点でヒルシが単独アタック! 山頂通過時点でアラフィリップら追走集団とのタイム差は40秒、プロトンとは2分差。第2ステージ2位、第9ステージ3位で悔しかった22歳に巡ってきた3度目のチャンス。逃げ切れたらすごいけど、まさかな? とこのときは、世界中が思っていたのだ。

 峠の下りをフルガスで攻めるヒルシ、一世一代のダウンヒル。平坦区間のTTポジションも堂に入って、追走とのタイム差は縮まるどころか開き気味で推移。しびれを切らしたアラフィリップが何度となく抜け出しを試みるが、その都度サンウェブの先輩がじわーっと詰めて残りの追走メンバーをチギれさせない援護射撃。そのまま単独で走り切り、ついに成し遂げた区間優勝、グランツール初出場にしてこれがプロ初勝利。52秒遅れて3位で入線してきたクラーウアナスンの小さなガッツポーズにも涙。


●それにしても、イネオス・グレナディア(←車両のこと)はいくらなんでもカッコ悪すぎる!

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